2012-07-31 Tue
朝空を見上げると久しぶりの深い青空が広がっていました。6月以降は毎朝空は晴れていても地平線や水平線付近はもやっていて視界が悪い日々が続いていました。今日こそはスカイツリーの写真を撮るぞと勇んで衣笠山へ。

まず西方向にレンズを向けます。おお!7月に入ってから初めて見る富士山です。

富士山のアップ。雪の無い黒富士です。

それではと、次に東京湾にレンズを向けると、やっぱり今朝もダメ。靄っていてスカイツリーは全然見えません。うーんやっぱり夏場、東京湾越しでは水蒸気が出て無理なのでしょうか。

横浜ベイブリッジ辺りまでは何とか見えるのですが、都心部になるとだんだんぼやけてきます。同じように私たちの社会を取り巻く多くの問題も、その核心はぼんやりと靄に隠れ、なんとなく見えていると思っていても実際には全く見えていないことが多いのではないでしょうか。
例えば大津市の中学生がいじめを苦に自殺、それ以来いじめ問題がクローズアップされています。しかしこの問題は古くは浦島太郎の亀と悪がきから始まって、吉良上野介と浅野匠守、最近では神奈川県警大和署のセクハラ集団までと、とにかく時代や年齢、さらには職業の枠も超え、人間社会の構造に係わる問題のようにも思えます。いじめる子供が悪い、みのがす教師が悪い、無責任な教育委員会が悪い、親が悪い、はたまたいじめられる子供にも問題がある・・・などなど、とにかく無意味な責任の所在のなすりあい、で何も解決せずに同じことの繰り返し。
社会、特に日本でいじめ問題が無くならないのには大きく二つの理由が考えられます。
まず第一に、いじめの原因の一端あるいはその大半を被害者の責任だとする考え方が未だ社会全体にはびこっているということ。例えば先の大和署の場合だときちんと断らずにカラオケに参加してしまった女性の方にも問題があったと言うことになります。ワニが待ち構えているワニ園の池にのこのこ入ってしまった小鹿が悪いというような考え方を多くの社会人が持っているのではないでしょうか。でも問題なのは入り口の看板には大和ワニ園とは書いてなくて大和署とあることでしょうね。制服を脱げばワニ、あるいは制服の下はワニということなのかもしれませんが、ワニさんにももう少し自制心を持っていただきたいものです。
次に最初の理由とも密接に係わってくるのですが、いじめを定義することの難しさがあります。例えば学校でのいじめ問題がいっこうに減らないのは "子供の間のいじめを定義することの困難さ" に関する議論がこれまできちんとなされてこなかったからではないでしょうか。××という行為はいじめである。いじめをした人間には○○のペナルティーが課される。一見単純な事に聞こえますが本当にそうでしょうか?例えば虚言癖のある子供が仲間はずれにされたとします。これはいじめでしょうか?家が貧しいがゆえに友達のお金を盗んだ子供の場合は?目には目を、歯に歯を、といった考え方からすればいじめではなく当然の報復となるでしょう。また性格が会わないなど何らかの理由でクラスメートとうまく行かなくなったり嫌いになってしまうのは人としてごく当たり前の事のように思われます。しかし "仕返し"したり "人を嫌いになる"のはどの程度までなら許されるのでしょうか?このように考えてゆくといじめとそれ以外の行為の境目は夏の東京湾越しのスカイツリーのように霧の中にぼんやりと、とても不明瞭なものになってゆきます。
2012-07-22 Sun
オリンピックイヤーに加えてバサマの子守代わりにと、ようやく自宅リビングにもチューナーを追加してBSやCS放送が見えるようになりました。
まげ物好きなバサマはもっぱら時代劇チャンネルばかり見ているようですが、中でもお気に入りは暴れん坊将軍。吉宗を陰で支える男女の忍びというか隠密と言うかが毎回活躍しますが、やっぱり公儀隠密と言えば大瀬康一の隠密剣士が元祖。実は我が家にも隠密と言うかお庭番が二人というか二匹います。

でもこうぎ隠密は一匹だけもう一匹はただのお庭番です。

こちらが正真正銘コーギー隠密、隠密犬歯のお庭番、メリーさんです。

かたやハナちゃんは草ばかり食べています。それよりもこのところというか6月以降、朝ずっと靄っていてスカイツリーの写真が撮れません。困ったものです。